立雲峡は、日本の兵庫県朝来市和田山町に位置している壮美な峡谷で、その名は円山川の川霧と雲海の美しさから名付けられたとされています。立雲峡の風景は四季折々に表情を変え、特に春の桜と秋の早朝の雲海は見る価値があります​。この峡谷は、山陰地方随一の山桜の名所としても知られ、「但馬吉野」とも称されています。毎年桜の開花期に合わせて立雲峡桜祭りが開催され、多くの観光客が訪れます​。

立雲峡の最上部には「おおなる池」と「竜神の滝」があり、巨岩や奇岩、滝などが点在し、春には樹齢300年とも言われる老桜が美しく咲き誇ります。立雲峡の自然環境は、渓水、滝、老樹、巨岩など多くの要素によって豊かな美しさを示しています​。また、立雲峡は竹田城跡の絶好の写真スポットとしても有名で、立雲峡からの竹田城跡と雲海の眺めは壮観です。

立雲峡は朝来山の中腹に位置し、標高757メートルの地点にある県立の自然公園でもあります。立雲峡の専用駐車場からは3つの展望台へと続く道があり、新たに開設された第2展望台まで徒歩20分、竹田城跡が最も美しく望める第1展望台まで徒歩40分と、少々険しい道のりですが、その価値は十分にあるでしょう。展望台からは、「天空の城」と呼ばれる竹田城跡を望むことができ、その美しい景色に出会うためには少々の努力は惜しまない価値があります​。