あさご芸術の森美術館は、兵庫県朝来市に位置しており、6000㎡の広大な野外彫刻公園と屋内の美術館によって構成されています​。この美術館は関西電力多々良木ダムの直下に建てられており、展示室とアトリエ室、芸術などの情報を提供するコーナーを設けています​。美術館のコンセプトは自然と芸術の融合であり、多々良木谷一体をオープンエアミュージアムとして整備する構想のもとに設立されました​。

この美術館は、朝来市出身で日本近現代彫刻の先駆者である淀井敏夫（1911～2005）氏の作品を屋内外に常設展示しており、その他の朝来市ゆかりの作家の作品も多数所蔵しています。また、美術館では各種展覧会やワークショップを通じて、教育普及活動も展開しています​​。

1994年には、朝来市の彫刻家藤本イサム氏が現地公開制作を行ったことがきっかけとなり、その後、全国公募展「野外彫刻展In多々良木」の大賞、準大賞作品を設置し、整備が進められました​。また、1999年に美術館が開館し、以降、美術館はあさご芸術の森の中核施設となり、多々良木ダムの直下の野外彫刻展示と屋内展示施設で構成されています。毎年、新しい彫刻作品が2つずつ野外彫刻展示に追加され、美術館のコレクションは日々進化しています​。

あさご芸術の森美術館は、自然と芸術が一体となった環境を提供し、四季の変化を通じて芸術作品も異なる雰囲気を醸し出す、魅力的な観光地となっています​。この美術館での体験は、訪れる者にとって豊かな芸術文化の普及と共に、美しい自然との対話を楽しむことができる貴重な機会となっています。